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      2024/03/27

芍薬畑の厄介者

皆さん、こんにちは。

雨森農園の雨森弘祐です。

 

本日は、当農園が一番頭を悩ませている、芍薬畑の厄介者についてご紹介したいと思います。

 

芍薬畑に現れる厄介者、その正体は?

 

ずばり、イノシシです!

 

イノシシは地中に生息するミミズを餌にしており、夜中に畑の土を掘り返してしまうのです。
当然、地中には芍薬の株が眠っており、イノシシが土を掘り返す事で芍薬の根が傷ついてしまいます。

芍薬の根は掘り返され、せっかく綺麗にした畑の畝もぐちゃぐちゃ、、、(´;ω;`)
芍薬に限らず、色々な農家さんにとってまさに畑の厄介者なのです。

当園では、対策として圃場に柵を設置したり、自動点灯ライトを設置したりと様々な対策をするのですが、イノシシも頭が良く、被害が中々収まりません。

イノシシの足跡。2本のひずめが畑の中にくっきり残っています。

農家の頼もしい味方、猟師さん!

そこで雨森農園では昔から、地元の猟師さんに依頼してイノシシを捕えてもらっています!

猟師さん、と聞くと猟銃を持って狩りにでかけるの?と思われる方も多いのではないでしょうか?
現在依頼している猟師さんはくくり罠というイノシシ専用の罠を用いてイノシシを捕獲しています。

なんでも、この猟師さんは地元でも腕利きで年間に100頭ほど捕獲するそうで、長年の経験と勘がある頼もしい猟師さんでした!

その猟師さんにイノシシを上手に捕獲するポイントを教えて貰ったのですが、どうやらイノシシは毎回自分が山の中を通る道(獣道)があるそうでその道にいかにばれずに罠を設置するかがポイントだそうです。

後は、数打てば当たると言うように、できるだけ沢山の罠を仕掛けるのが一番だと仰っていました(笑)

他にもイノシシを捕獲するくくり罠は人間の匂いが残っている為、匂いを消す為に1週間ほど地中に埋めて匂いを消したりだとか、色々なやり方があるみたいです。

話を聞いていて、くくり罠の奥深さを知りました。

 

雨森農園に巨大イノシシ現る!

そんなある日の事、いつもの様に農作業をしていると一本の電話が、、、

着信の相手を見てみると農園に来ている猟師さんから

「大きいイノシシが捕まった!」「一人じゃ運べないから手伝ってくれ!」

そう言われ、慌てて現場に向かいました。

あの時の光景は今でも忘れられません。

現場に到着すると、そこには今までに見た事ないような大きなイノシシが横たわっていました。
すでに猟師さんがイノシシにとどめを刺した後でしたが、横たわったその姿は人の背丈ほどある大きなオスのイノシシでした。

肉や皮は猟師さんにとって貴重な資源。捕獲したイノシシは毎回軽トラックに積んで自宅まで運んでいるそうなのですが、なんせ今回は大きすぎて一人では運べないとのことで運ぶのを手伝って欲しいとの事でした。

現場から車まで不通に歩いても10分ほどしか掛からない距離なのに、大の大人が二人、一生懸命引きずっても1時間ほどかかってしまいました。

まだ1月の寒い時期にも関わらず、到着する頃には汗が滝のように流れていたのを覚えています。

軽トラに載せてみると、ちょうど荷台にすっぽり収まる大きさ。
2人でなんとか持ち上げ荷台に乗せると、車体が一気に下へ沈み込みました。

 

あまりの大きさに猟師さんも「ここまででかいイノシシは久しぶりに見た」と仰っていました。

後で聞いた話ですが、そのイノシシは体重が80キロほどあったみたいです。

こんなのと出くわしたら命がいくつあっても足りない、、、

そんなことを考えた一日でした。(笑)

 

いかかがでしたでしょうか?

農業と聞くと作物を育てるだけと思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、今回のように畑を荒らすイノシシを駆除するのも立派な仕事なんです。
一件、農業には関係ないと思われる猟師さんや多くの方に支えられながら農産物が日々皆さんの食卓に届けられています。

そんな背景を想像しながら農産物を見てみると、また違った見方ができるのではないかと思います。

 

今回はいのししについて記事を書いてみました。

雨森農園では日々の農作業の様子や役立つ知識など様々な内容をブログにて発信しております。

大輪の花を咲かせる高知県産「芍薬切花」はこちら

芍薬の花が花瓶に生けてあります

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